メギド アーティスト 曲名 備考
1 バエル Egberto Gismonti Infância タイトル和訳は「幼少期」。電気を使った楽器の代表格、シンセを使っていることと、少し古くさいサウンドが決め手だった。アーティストのジスモンチは、たしか「子供の音楽」3部作というのを手掛けていて、これはそのアルバムのうちの一曲。ちなみに曲の前半と後半ではかなり様子が違い、それがバエルの二面性のようにも思えて良い。
2 アガレス Pat Metheny Group The Roots of Coincidence 彼は常に「運命」と言っているので、「偶然の根源」(タイトル和訳)はピッタリだと思ってこの曲に。激し目のジャズというのも、結構キャラに合ってると思う。
3 ウァサゴ Orquestra Popular de Câmara A Correnteza タイトル和訳は「川の流れ」。トム・ジョビンのカバーである。曲のサウンドの豪華さが貴族っぽいので。ウァサゴはとにかくイベストで、ソロモンと偽装夫婦を演じてたのが印象深い。ソロモンから「妻を置いて会場を歩くなんて変じゃないか?」と言われて、思わずドキッとするウァサゴの意外な一面は、自分の中で彼女のキャラ理解をそこで釘付けにされてしまうほど可愛かった。この曲の歌詞は、正直読解に困る。ブラジル・ポルトガル語というのもあるが、歌われることが何を意味するのかに迷うのだ。愛するひとに先立たれた歌なのか、単に大地のめぐみに関しての曲なのか……。
4 ガミジン clipping. bullshit (feat. jalene goodwin) タイトル一点張りで決めた。少し悪ぶった(サグな)雰囲気がよい。自分のアジトへは、ガミジンはかなり初期にきた。イベスト「カジノ!」でスーツをビシッと決めて悪態をついている印象がよく残っている。こいつも世を拗ねて「負け犬」と自虐する、捻くれたやつだが、本音を言う時や行動する時は、結構まっすぐ立ち向かっていける。10章で逃亡組のリーダーをやってたのが好きだった。と言うわけで、意外と弁が立つんじゃないかというのがラップを選んだ根拠でもある。
5 マルバス Oren Ambarchi Simian Angel タイトル和訳は「猿型の天使」だが、メギド的には「ヴィータの姿をしたハルマ」としたい。長く穏やかな曲だが、ヴィネとお喋りしてる時間はこのような平和な時間なんじゃないかと思った。カソグサとの出会いから始まる激動のメギド生、それから追放された後のヴィータ生を考えると、まずはハルマに執着しすぎるのではなく「だって私はハルマだもん♪」くらいの気持ちで、その後のヴァイガルドを生きてほしいと思う。音楽的に言えば、綺麗なサウンドがハルマっぽいと思う。
6 ウァレフォル Fire! Orchestra (Beneath) The Edge of Life タイトル一点張りで決めたやつだ。ウァレフォル様は冷静でリーダーシップがあり、戦闘も強い。それを考えると激しめの曲でも良かったんじゃないかという気がするけど、ウァレフォル様のかっこよさは冷静さに基づく緊張感も含まれてるんではないか。Fire!Orchestraのこのアルバムは全体にある種の緊張感がみなぎっており、ゆったりした曲なのに寛いでは聴けない。ところでCウァレフォル様は遊雷パーティの要としてバエルと切っても切れない関係にあるが、メギドは歳の差コンビが好きなのか?ウァレフォル様のメギストでソロモンにおぶってもらったりしてるし……。
7 アモン Pretend Bones in the Soil, Rust in the Oil タイトルがアモンくんっぽかったというのもある。曲調がこっそり潜んでいる雰囲気で、作中ちょこまかと動き回っているアモンくんを連想させた。ところでアモンくんは捻くれつつも他人の純粋さは守りたいような節があり、メギドとヴィータ両方の価値観から他者を思いやれるいい子だと思う。一方で自身の子供っぽいところを自覚していない可愛らしさがある。音楽的な面でいえば、このような不完全さを味として喜ぶのもまた、このジャンルの楽しみの一つだと思う。ある時期に雨後の筍みたいにポコポコ現れたロックは、勢いや新鮮さと拙さが同居している。
8 バルバトス 中村善郎 吟遊詩人 そのものずばりのタイトル。街を歩きながらリュートを弾いて、楽しくお酒を飲んでてほしいもんだ。
9 パイモン Puma Blue Velvet Leaves パイモンがみんなの前で歌うとしたら、こんなオシャレな曲だろうと思った。キャラソンはあるんだけど、そこから逸脱するのも楽しいかと思って。「女の子の前じゃ辛気臭い話はしないよ」と華やかしっとりな雰囲気に持っていくんじゃないかなぁ。
10 ブエル Jerry Paper Experiments in Living 珍しい5拍子のポップス。楽譜的には10分の10拍子かな。ブエルのメギド体が星形=手が5本なので5拍子の曲にした。ちょっと間の抜けたサウンドもブエルらしいといえるかも。楽しげだし、現代音楽やブラジルのジャズが混じるようなこのリストの中で、清涼感のある曲を入れられてよかった。
11 グシオン Arvo Pärt Pari Intervallo グシオンなのでハープの曲。澄ました顔してこの曲を弾いている姿が浮かぶ。曲名は「等しい間隔で」とかそういう意味らしい。セリフを見てると表情がコロコロ変わってそうなグシオンには、ちょっと似合わない曲名かもしれない。でも彼女は弾けちゃうんだなー、「私、完璧ですから」とか言いながら。グシオンって平成少女漫画の元気な女の子の顔してる。
12 シトリー Joni Mitchell Shades of Scarlett Conquering ぼんやり聴いてると、シトリーがアジトとかで自分のヴィータになってからの昔話をしている風景が浮かぶ。歌詞の内容は強い女性が、女性に強さを求めるような内容で、そこに悲しさのようなニュアンスはない。音は全体的に繊細な印象だが、ストリングスの雄大さがジョニ・ミッチェルらしい力強さを支えている。そういうのってシトリーっぽい気がする。
13 ベレト Letieres Leite & Orkestra Rumpilezz Honra ao Rei タイトルを直訳すると「王に敬意を」。ベレトはいっつも怒っているが、その切実さとは裏腹にコミカルに見えることが多い。イントロが楽しげに聴けるのでピッタリだと思った。曲のその後の展開も、メギドのバトルに突入したかのようなイメージで聴ける。あんまり怒っていてはベリアルに心配されてしまうので、曲だけでもポップで楽しい感じに。
14 レラジェ Prefuse 73 Pastel Assassins タイトルがずばりレラジェって感じで良い。そんなに古いメギドではないようなので、新し目な印象の曲(とはいえクラシックだ)。18歳組でわちゃわちゃやってるところや、ソロモンと仲良さそうなのも印象深いが、東方編で活躍していたのも好きだ。
15 エリゴス KREVA 全速力 エリゴスは難しいこと考えずぶっ飛ばしててほしいという気持ちが高まった。「全速力!」とか好きな言葉そうだし。学パロの話をします。エリゴスは三浦大知を持ち歌にしてそうなので、カラオケで場が煮詰まってきたり、盛り上がってくるとこの曲を歌いそう。みんなとカラオケ行くってなったらついてくけど、自分からは言わない。
16 ゼパル I Love Your Lifestyle Making Nothing out of Something ゼパルは元気なロックがいいなと思って選んだ。こういうエモ系はなかったはずの青春を思い出す感じがして好きだ。タイトルは「火のないところに煙を立てる」的な慣用句。勝手に盛り上がっちゃうゼパルっぽいので採用した。
17 ボティス Cole Porter After You, Who? ボティスさんはこの歌詞のようなことを言われて、もうちょっと幸せになる資格があると思う。いま思ったけどボティスの後ろにいるのは守られてる側だから、誰かがいるのは当たり前だろ。でも、ソロモンが後ろにいたらボティスも心強いと思うんだよね。御前試合イベのボティスがリジェネする瞬間、ソロモンが目の前にいてほしい。あとリジェネボティスさんのメギストは涙ちょちょぎれた。
18 バティン Yuukai Kenchiku Shiska とても綺麗な曲で、フルートの流麗なメロディとともに落ち着いたテンポで進行する。後半は、テンポはそのままテンションを上げていく。バティンのイメージそのものだと思った。
19 サレオス Dan Nicholls ...Missing in Action タイトルは「作戦行動中の行方不明」らしく、これ第三計画のサレオスじゃん!と思った。曲も、イントロのサウンドが水のようにも聞こえる。中盤からはサックスのソロが響き渡り、しかしそこにどの楽器も寄り添うわけでもなく、1人でソロモンを探していた彼のようだ。
20 プルソン Talking Heads With Our Love (Alternate Version) 歌詞が「悩みを忘れた、それが問題だ」とあり、プルソンを連想。曲の勢いにもプルソンを感じる。ただWith our loveという言葉にはエルデを感じる。アムドゥスキアスにも、この勢いでぶつかってったんだろうな。アムドゥスキアスのリジェネ後のメギストが好きで、彼女の胸にあるのは贖罪なんだけど、プルソンとジズが未来を語ってくれるのが本当に温かい気持ちになる。この曲の歌詞は全体にわたってプルソンVSアムドゥスキアスのストーリーとの一致を感じるが、このバンドのことなので結構皮肉のつもりで言ってるんだろう。でも、プルソンはそんなこと気づかずに愛の歌だと思って歌ってそう。
21 モラクス Killing Me Softly A Memory Made of Gold モラクスはやっぱり激しいメタルかなと思ってこれにした。歌詞は全然関係ない。戦闘中のモラクスのことを考えてた。
22 イポス Hour I Fall to Pieces イポスが傭兵団のみんなと酒を飲んでる時に、気分が良くなったら突然歌い出してほしい。みんなもそれが好きなので、ノリよく囃し立ててほしい。
23 アイム Juan Fermín Ferraris Driana 特に考えず、Bアイムのメギストのイメージ。自分のアジトには割合初期からいて、スキル連発しておけば勝てたので重宝してた。マスエフェクトの名前が「理想のお嫁さん」がいまだにピンときてないが、狂炎パーティにおいてかなり使いやすい性能なのでアスモデウス視点とかの話なのかもしれない。
24 ナベリウス Hayden Pedigo Some Kind of Shepherd タイトルでこれしかないと思った。ナベリウスを召喚できていないのだが、ストーリーでちょくちょく出てくる印象だと、軍団内ではいいサポート役として頼りにされてそうだった。犬の中でも賢い犬だと思われる。アーティストは毎回ヘンテコなジャケで、穏やかな弾き語りをするSSWという印象で、いつ聴いてもいい気分になれる。
25 グラシャラボラス Crazy Ken Band 黒いオートバイ すべてにおいてこれしかないと思った。グラシャは気のいい兄ちゃんなので、いろんな話の中で便利に使われており、好感が持てる。
26 ブネ clammbon Imaginary Folklore ブネはある程度の強度を持った曲にしようと思って、自分はそんなに好きではないのに何度か聴いてしまうこの曲にした。ブネの年相応に落ち着いた雰囲気と、ずっと1人で頑張ってきてたけど、最後には大きな軍団になったメギド72を重ねるとこの曲の聴き方が変わった。「想像上の民謡」は、メギドの戦意高揚の歌を思い出させる。イポスやバラムたちと話してたアレね。
27 ロノウェ Algernon Cadwallader Serial Killer Status 追放された後のロノウェはただ真面目な男なんだから酷いことするのはやめろ。このバンドの名前が殺人犯の名前から取ったらしく、むちゃくちゃである。
28 ベリト Ambitious Lovers King タイトルで決めた。ベリトもベレトも王様だが、威厳がないところが好き。長命者としての苦悩を感じさせない言動も良い。アムドゥスキアスの叔父というのも良い。いいとこづくしの男である。
29 アスタロト Naomi Akimoto Dream On Fire アスタロトの、ソロモンに対する燃えるような愛は、絶対歌物だなと思って選んだ。歌詞はよく読むと意味わからない勢いだけのところがアスタロトっぽくないかもしれない。アスタロトの喋り方が時々大泉洋みたいに見えるので好きだった。
30 フォルネウス Rafael Martini Tempo do Mar タイトルの意味は「海の時間」。フォルネウスも良かれと思ってやったんだと思うとなんともいえない気持ちになる。曲はいろんな展開をしてドラマチックに感じる。フォルネウスの旅路を思いながら聴くのもよし。
31 フォラス SOKABE KEIICHI BAND おとなになんかならないで フォラスの子煩悩さに。ライブによっては、曽我部恵一のお子さんが来てて、話しかけてから曲を始めるものがあったはずだが、ネットでは見当たらなかった。自分で好んで聴かないけど、やっぱこの人ってすげーなと思わせる曲の強度である。
32 アスモデウス Kaho Matsui torn/weapon/pest カオスな曲ってなんだろうと思ったけど、あんまり見つからなかった。曲が表現活動である以上、当然といえば当然だ。メギドに個がある以上、アスモデウスの行動も一貫してる。しかも力づくで最短距離を選ぶ。計画が長大なのでソロモンに追いつかれただけで、独走できるメギドはアスモデウスだけなのかもしれない。自分はサラとの関係が好きだが、シニュムやソロモンとの関係も深入りできそうなのにしなかった木場筆雄のクレバーさも目を見張るものがある。アスモデウスはわからないままの方が面白い。ところでアーティストKaho Matsuiはすごい。この人の音楽の自己表現力というか、リリースペースの割にテンプレ化しない感じというか。アルバムの出来不出来はあるとしても、何事か語ることがあり、一緒にアルバムを作るアーティストもいて、今のところ足踏みせずに一年に何作も出す。それぞれのアルバムにいい曲が一曲はあるのもよいし、それぞれアルバム通して聴くことが完成形になってる感じも好きだ。
33 ガープ John Zorn Bagatelle #17 お嫁さんがイーナなので、17。ガープは曲の意味とかあんまり気にしなさそう。尊重はするけど介入しないので、ペルペトゥムに芸術組が来て演奏しても、積極的に観にいかない。John Zornはなんだかんだこういうインプロなロックを聴くのが1番好きだ。ガープがこういうの聴いたら「なんだこれは……」っていう。
34 フルフル Foresteppe Karaul フルフルの眠気のこと考えてたらこの曲になった。それにしてもForesteppeはすごい。長く活動を続けている上に、作風がほとんど変わらない。擦れ切れたテープのような音像に、フィールドレコードやループする単調なメロディは、心を落ち着ける以上に研ぎ澄ませてくれる何かがある。
35 マルコシアス Michael Nyman Look Out For An Enemy! ソロモン王十箇条を唱える時、バックで流れてる曲。後半の展開がメギドの曲っぽくもある。マイケル・ナイマンは綺麗な曲しか作れない人で、こういう曲は本当に職人技だと思う。
36 ストラス The Groop A Famous Myth タイトルは「ある有名な神話」かな。ストラスロマンスが創作されてるの好き。こういうソフトロックはストラスに似合う気がする。本人もこういう綺麗な曲を聴くのが好きでいてほしい。普通とか関係なく。演奏組とも仲良くあってほしいよ。
37 フェニックス Mario Castro Quintet / Strings I Miss You タイトルから選んだ節がある。でも曲調がかなりメギドっぽいと思う。とくにバイオリンのメロディ。処刑人なのに蘇生持ちなのがメギドだよなぁ。
38 ハルファス チャクラ まだ 最後にプレイリストに入れたのは、この曲だった。シャックスも悩みに悩んだ。ただ、ハルファスは最後の最後に曲を入れ替えてこの曲にした。ハルファスはモジモジして何も言わない。でも、たまに何か言うと芯をくってる。ハルファスはみんなの中に入れない分、みんなのことを見てるのだ。みんなのことを見てるということは、みんなのことを考えてるんだと思う。みんなとは、みんなだ。歳の近い追放メギドだけでもなく、王都のみんなだけじゃない、軍団のみんなのことを考えて、「あぁ、まだみんな未完成なのかも」と胸の中で思ってる。自分はイベストで、カイムがハルファスに言った「他意はないけど、カイムさんは選べたから羨ましい。自分は選べなかった」と言うシーンがあり、そのパンチエゲツない威力あるでと舌を巻いたことがある。さすがのカイムさんもタジタジだった。ハルファスのことを考えるとまずそのシーンを思い出す。凹んでたソロモンを励ましにくるのも、本当に好き。ところでチャクラの最後のアルバムの最後の曲が「まだ」〜「テーマ」だった。たまらなく好きだ。小川美潮っていつの時代の音源も歌がうまくてすごい。
39 マルファス Iannis Xenakis Serment クセナキスは建築の勉強をしていたらしい。そんな人が物理の理論やゲーム理論などを使って作曲をしていたらしい。楽理的なことはまったくわからないが、クセナキスの曲はたまにかっこいいので、思い出した時に聴く。「音の雲」が自分の頭上を通過していくようだ。しかしこれは感性の音楽ではなく、理論で作られた音楽なので、心地いいとか悪いとかのものではない。その理屈っぽさがマルファスに合うと思ったので採用した。マルファスのメギド体は建物を取り込んで大きくなったらしいが、そうするとそこに住んでいた者たちの記憶も取り込んでいたんじゃないか。と思ったので合唱曲に。
40 ラウム The Pop Group WORDS DISOBEY ME タイトルから選んだ。学園に潜入するイベストで丁寧語をマスターしたラウムが面白すぎた。「良い子は真似するんじゃねえぞ」とかラウムはネタ的に動くことが多いが、両親の話とかは普通にグッとくる人情噺になっており、そこも好み。しかしブリストルの若者たちはなぜThe Pop Groupを選んだのか。心地よくない音楽の人気が出たのに、The Pop Groupに似たアーティストはほとんど出てこない。唯一無二のバンドになったのはいいとして、なぜそうなったかという道筋が気になる。
41 フォカロル John Cage Music of Changes: III 「易の音楽」はランダム性に委ねて作られた曲らしい。いわゆる偶然性の音楽というものだ。この「偶然性」について語るとき、それは自由を意味しない。むしろ偶然によって作られた楽譜を、厳密に楽譜通りに演奏することが求められる。フォカロルはすごく真面目でリーダーシップがあって、その真面目さ故に抜けてるところがある、ということしかわからない。というわけで、このコンセプトについてのみ考えて採用した。
42 ウェパル Seiko Matsuda 小麦色のマーメイド この「メギドのイメソン」については、ウェパルって「小麦色のマーメイドだよね」というところから始まった。歌詞がめっちゃウェパルでかわいい。最近まで冒頭の歌詞の「一口のリンゴ酒」を「一口のリングシュー」だと思っていて、リングシューってなんだろう……ってなってた。
43 サブナック Andy Akiho Bronze II Andy Akihoは現代音楽の人で、パーカッショニストだ。Ricochet (Ping Pong Concerto)が有名かもしれない。あれは名曲だけど音源化はしていないので残念。イメージは、モフたちがサブナックのメギド体をメンテナンスしてる風景。サブナックの旦那、かっこよくて好きなんだが、二次創作とかではあんまり見かけない印象がある。19歳でピアスしてて真面目な兵士って結構マブい気がするんだが。サブナックが祖父母?にモフたちを紹介するシーンは完全に恋人を両親に紹介するそれにしか見えない。
44 シャックス 100gecs stupid horses 歌詞の内容を見ると、あまりに悪魔的で、これシャックスがやりそうだな……と思った。100gecsは突然現れ、ヤケクソなまでにポップな曲を作って、それからもう割と長い事その路線で続けている。嫌いじゃないが、ファーストの勢いありきの作品が一番好きだったかもしれない。
45 ヴィネ Prefab Sprout Fall from Grace アルバム『I Trawl the Megahertz』はガチモンの名盤で、各種配信にはプリファブ・スプラウトとして登録されているが、実際はパディ単体作品のような扱いをされている。プリファブ・スプラウトの古のブリティッシュロックみたいな曲も嫌いじゃないが、1番はこれかな。ところでタイトルは「信用をなくす」とか「失墜する」とかそういう意味らしい。ヴィネはヴィータとして最後まで王女様だったが、メギドではなくなってしまったという意味でFall The Graceかな。曲はちょっと悲しげな雰囲気がするものの、荘厳なイメージがある。
46 ビフロンス Her's Blue Lips ビフロンスの亡くなった旦那も、ビフロンスに愛を囁いていたんだよな……と思うとドキドキしてくる、という感じで選んだ曲。ヴァイガルドであの青いリップはどのように作られてるんでしょうか。それとも自前? アザゼルのメギストで、ウァレフォル様のために腹巻きをこさえるビフロンスが好きだった。ビフロンスのこういうエピソードもっと欲しかった。
47 ウヴァル taishiji 皆殺しの天使 (feat. 谷王 a.k.a 大谷能生 & Kotetsu Shoichiro) タイトルで選んだ。ウヴァルがブエルとよく買い物行ってるらしいのが本当に好きだ。歳の離れた姉妹に見えるが、たぶんヴィータ経験値はブエルの方が上。ブエルが学校とかで「憧れのお姉さん」としてウヴァルのこと話してたらやばいなと思った。一方、ウヴァルはアジトでイモの皮を剥いていた。アジトで細々としたことを手伝う姿と、戦闘でキリングマシーンとして活躍する姿を交互に見て整いたい。
48 ハーゲンティ Crystal Waters Gypsy Woman (She's Homeless) (La Da Dee La Da Da) タイトルで選んだ。悲壮感のあるキャラではないし明るめの曲かなと思ったが、そもそもこの曲もなんでこのタイトルでこんなに明るいんだというのがわからん。でもハーゲンティも深いこと考えないからいいだろう。10章のシトリーとのやりとりが好きだった。「女の子たちにきゃーきゃー言われたりしてね」「きゃーきゃー!」←可愛いな……。
49 クロケル Efterklang Modern Drift 雰囲気で選んだ。歌詞もタイトルも全然関係ないが、全体を通して感じる祝福感がぽいなと思った。クロケルはメギストでの両親とのやりとりが、涙なしでは読めないのよ。プロフィールに「ホームシック」とあるが、本編にこの要素は出てこないので寂しい。もっとクロケルはイベントとかで深掘りしてあげてほしかったよ。また次の奇跡で!
50 フルカス Sondre Lerche The Other Side Of Ecstasy 歌詞で選んだ。歌詞はかなりフルカスのイメージがまんまである。曲の陶然とした感じもまた、フルカスの心象風景じゃないかなと思う。それにしてもソンドレ・ラルケはすごい。リリースペースもさることながら、音楽的な引き出しの多さ、メロディの素晴らしさ、編曲の隙のなさ……すべてにおいて完璧なんだが、なぜか日本で話題になっていない気がする。
51 バラム Snooze On a Superposition タイトルで選んだ。キャラソンのあの感じがソロモンと出会ってからだとしたら、この曲は追放前にバリバリやってた時代のイメージ。タイトルは「積み重ね」とかそう意味らしい。決して「すげー上から」ではない。
52 アロケル I Kill Giants Life Instead of Sleep 直訳すると「眠るかわりに生きる」とかだろうか。Rアロケルはコロッセオパーティで大活躍してもらっている。攻めてよし、デバフをかけてよしの便利なアタッカーだし、コロッセオ発動→一発喰らって劣勢→奥義発動は夢のコンボだ。アロケルはめんどくさがりそうなので短い曲を選んだ。
53 カイム Don Ellis The Devil Made Me Write This Piece 普通の8ビートっぽいんだけど、トリッキーなメロディが頻出する曲なので、タイトルも相まって皮肉屋なカイムに採用した。「曲いつ終わるんだよ!」みたいなとぼけた感じもカイムっぽいかも。ハルファスに「カイムさんは選べたので羨ましい。私は選べなかったから」と言われて二の句がつげなかったカイムさんだが、非常にヴィータらしい感情で母親を想っているのが、ドーランの下の涙を見たようで非常に味のあるイベストだった。
54 ムルムル Prince Call My Name ムルムルがアジトのみんなと飲んでるときに、こういう曲で踊り出してほしいだろ。誰か歌い始めてさ。情熱的なダンスではなく、こういうしっとりした曲で踊ってるムルムルはいいと思う。たまたまソロモンに見られて「すごいな!」とか言われて、普通に照れててほしいわ。わりと初期にCムルムルを引いて、もちろん重奏とかいないのでただビエントチャクラム投げ続けるアタッカーになってた。Princeの中でトップクラスで好きな曲だ。
55 オロバス Otomo Yoshihide's New Jazz Quintet Eureka オロバスのことよくわからないので、イントロはわかるんだけど最後まで聴くとよくわからなくなる曲を選んだ。Cオロバスしかいないので、酒飲めることしか知らない。スキルの途中で「これいつも途中で飽きるんだよなぁ……」って言い出すのでそこも好き。
56 グレモリー Titanic La trampa sale 領主様は威厳のある曲にしたかった。歌詞はあんまり関係ない。ところで弊アジトにはグレモリー様がまったくいない。たまに本編でビフロンスと話してたり、キューティーバイオレンスナンバー5だったりのことしか知らない。ところでこの曲は後半の展開で出すピアノの音はもうちょっと考えた方が良かったと思う。
57 オセ Faust Jet Set Lady オセが狩りをしてるシーンのイメージ。言われて気付いたが、途中までウェスタン調の曲だ。クラウトロック総本家だし、後半の展開にしか関心がいってなかった。
58 アミー Yes Five Per Cent for Nothing アミーらしくスパッと始まりスパッと終わる曲。アミーはメギストと言い東方編の1話と言い、良いやつで、即断即決で、だからこそトラブルを呼び込むという「主人公かよ!」というキャラ付けをされてるのに、結構地味な仕事を地味にテキパキやってる印象がある。メギドラルから撤退する11章終わりあたりでも、積荷を運んでたぞ。その上みんなに優しくて、料理も上手で、蛆を捕獲するメンバーにも組み込まれてる。なんでもできるオールマイティキャラなのに、なぜ地味なんだ? メギド体がデュラハンみたいでかっこいいのも好き。
59 オリアス t e l e p a t h テレパシー能力者 空に光 10章での予言のようなタイトルの曲。不思議な雰囲気もオリアスに合ってる気がするが、さらにキャラに合った感じにすると、見栄っ張りでズボラな女性に合わせるということになるので、そっちは難易度高かろうと思う。オリアスはメギストで子供のように泣くし喜ぶが外面が良すぎるため、本編でもちょっとしかアラが出ていない。Cオリアスのメギストはマジの背伸びした子供でほんとにすごかった。ひさびさに顔見たらあどけない少女に見える……。しかしVaporwaveが生まれ、過度に高い評価を受けてからしばらく経ったが、みんな今もVaporwaveを聴き直すんだろうか。
60 ウァプラ Chris Watson Le Crone ウァプラはヴィータも嫌いなら、音楽とかも好きではなさそうなので、フィールドレコーディング。音楽とは明確に線引きがあるようなジャンルだが、この「曲」はおそらくだけど、複数の鳥の声をコラージュしていると思われる。Chris Watsonの職人技だ。自分はこの職人技=作為を音楽的な手法だと思う。ウァプラが本編でソロモンに「お前の思う通りにやればええ」みたいな助言しており、やっぱり土壇場でソロモンを励ますのは祖メギドなのかなと思わせた。
61 ザガン DJ Bboy Latona ザガンが闘牛をやってる時のイメージ。タイトルは「宝石」という意味らしい。ザガンは追放メギドの中でもヴィータっぽいというか、もう普通の女の子だ。「その優しさに意味がある」イベとか、もう普通に思春期の悩みのようだった。盾役としてはうちにはブニがおり、ザガンもリジェネ後しかいないので、コロッセオ編成でしか使わない。そのコロッセオですらサポートはボティスさんにお株を取られがち。
62 ウァラク Radka Toneff A Certain Peace 曲の雰囲気で決めた。「信頼と可能性」イベは、メギド後半らしい、地味で同じテーマのリフレインなんだけど、ウァラク深掘りしてくれて嬉しい。よくバイフーと同じ編成に入れて加速役にしている。お姉ちゃん同士、相性が良いのかもしれない。考えてみると祖メギド72人いてストレートな姉キャラがウァラクだけだ。
63 アンドラス key vs. locket medicine タイトルだけで決めた。パンクな見た目だしいっちょ激しめの曲当てとくか、という気持ちがないではない。仲間想いだけどみんなのことを一歩引いて見てて、頭脳チームに入れそうだけど解剖優先しちゃってる感じがする。デミウルゴスとのいざこざを、ソロモンが「敬意がない」の一言でねじ伏せたのは漢気を感じた。さすが「デミ災」で謎のダメージを与えた男である。しかしアンドラスにとっては、解剖こそが自己治療だったんじゃないかと思う。デミウルゴスの言う通りだとしても、それはアンドラスに必要だった。
64 フラウロス 大貫妙子 空をとべたら ソロモンとかゼパルが、フラウロスに向ける気持ちを歌詞にするとこんな感じだろうと思った。「仲間ができなくても1人でやれる」と思ってる(というか1人でやっててくれと思ってる気がする)周りだが、フラウロスは周りに自分をぶつけて、メギドのみんなはさらにぶつけ返してくるからコミュニケーションをしてるつもりなんだろう。ヴィータ的に言えばそれは甘えなのかもしれないが、メギド的には非常にストレートな対話方法なわけだ。ところでこの曲の歌詞は「止り木」から始まって「止り木」で終わるんだな。飛んで戻ってくる鳥の姿を曲の構造で描いているようだ。
65 アンドレアルフス King Tubby Rude Boy Dub ルードボーイというのは、貧困層の不良やギャングを指す。アンドレアルフスは無職で貧しい生活はしてるかもしれないが、不良ではないし困ってもないだろう。アジトができてからはQOL爆上がりしたと思う。ご飯出てくるし。アジト常駐組の1人だろうが、その内の真面目な方な気がする。細々と手伝いをしてるんだろう。曲のだるそうな雰囲気は非常に合ってると思う。ダブという手弁当で作られた音楽というのも、ジャンルの雰囲気が合っている。
66 キマリス Hugo Fattoruso y rey tambor Emotivo 「感情的な」「情にもろい」といったスペイン語/イタリア語とのこと。キマリス関連の話は辛い話が多いので。祖だけで槍を使う長髪の少女が2人いるぞ。部族的風貌なので安易にアフリカンパーカッションいれた曲にした。ちなみに「アフロ・ウルグアイの音楽“カンドンベ”」らしい。ウーゴ・ファルトーソはピアノの人で、グルーヴ感のある熱い曲を作ってる時が1番好き。Rey Tamborはウーゴが率いるパーカッションのバンド名。
67 アムドゥスキアス スガシカオ 潔癖 「私戦争」のことを考えて選んだ。追放前のアムドゥスキアスと、ヴィータのソーラのやりとりは涙なしでは読めなかった。「誰より強くてすべての敵から守ってほしい」とか「涙の意味なんかわかるふりしないでよ」とか、相反しそうな感情が同居する瞬間ってもう……プルトンやエウリノームのことや……となった。ちなみにエウリノームはかなり初期に引いてた。グシオンの次、アミーより前に。正直、どうしようもなかったので最近まで放置してた。アムドゥスキアスに関しては引いたのつい最近で、リジェネよりあと。
68 ベリアル Sean O'Hagan Calling, Sending このプレイリストは自分の好みも、100%の合致性も捨てている(72曲選ぶのはかなり大変だ)のだが、その中でも、好みとイメージがガッチリ合った選曲になっている。アルスノヴァ血統を世に蒔いて、やがて成果(ソロモン王)が現れるのを待っている姿を、電話の呼び出し音とメールの返事を待っている曲に重ねた。ショーン・オヘイガンのソロ作だが、良質なポップスの合間に、こういう優れた小品をいれるタイプのアルバムは好きだ。
69 デカラビア Okkyung Lee The Longest Morning デカラビアは夜型だと思う。そいつが朝=ヴァイガルドに閉じ込められるのはたまらないだろう。またあいつもカッコつけて不気味なことを言うが、卑怯者ではないのでスパッと負けを認めるし、曲も綺麗な曲で合ってると思う。10章でレラジェに「回りくどい話し方をする三角帽子」呼ばわりされていたのが好き。
70 セーレ Moon Safari A Kid Called Panic タイトルから選んだが、曲も展開が多くて冒険っぽいので良い。セーレはたまにトラブルを招いて楽しそうにしてるのでシャックスタイプだなと思う。10章で周りの兵士から優しく扱われてるのが微笑ましい。よく言われるのがジズとの話だが、個人的にはメギストのダディオの無茶苦茶さに若干引いてる姿も推したい。終盤になってアスモと行動するセーレも、ゾロモドネガルの謎を解いていくセーレもいい。無敵では。Moon Safariはもうこう言う曲作らないのかねぇ。バンドの成長と思って諦めるほかないが、初期作があまりに名作だと惜しくなる気持ちもある。
71 ダンタリオン Indirect Apothecarius 個人的に読書中にちょうど良い曲を選んだ。聴きながら思ったが、精神年齢が年長の子供枠が、祖メギドの中でバエルとダンタでキャラ被りしてないのがすごい。曲もこちらは落ち着いた感じのものを選んだ。ダンタはいまだに列攻撃要因としてお世話になり続けている。スキル初動が2.75倍ダメージなの凄すぎる。ダンタも序盤に引いて、雑魚はスキルで一掃してた。対話派の説明が駆け足になったのは仕方ないが、ゾロモドネガルの話がセーレ任せになってしまったのは惜しい。
72 アンドロマリウス ARAKI Shin 庭園の風 アンドロマリウス安息の日々、という雰囲気で好き。アジトでのんびりしてる姿を想像しつつ選んだ。しかしメロディが追放アッパーグラウンドっぽい瞬間があり、それがよい。こういうジャンルはピアノの残響に耳を澄ませると気分が出る。

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October 16, 2025

ライナーノーツ

ブネやモラクス、ウェパル、バルバトスなど、初期メンバーは解説を書くのが難しかった。思い入れとかを超えた存在感により、こちらが抱く印象というかストーリーというかが複雑すぎるのだ。